JLL – 変革を促す空間。未来を拓くプラットフォーム。

目的 – 適応性の高い新製品・サービスの提供

JLLは、77,000人の従業員を擁し、68億ドルを超える収益を誇る、世界の不動産市場におけるグローバルリーダーです。しかしながら、同社のビジネスは従来の不動産モデルで運営されており、ほとんどの取引は電話で行われていました。

2018年、ekinoはJLLのEMEA全体でのオンラインマーケットプログラム（OLM）における主要な戦略的・デリバリーパートナーとなり、従来の仲介モデルから、B2C不動産のベストプラクティス（ZooplaやRightmoveなど）を反映したクラス最高のデジタルモデルへとブランドを変革する任務を負いました。これには、従来は大企業向けに依存し、対応してきたシステムを、自社に合った物件を探している中小企業がJLLのサービスと専門知識を利用できるように、開放し再編成することが含まれていました。

課題 – シームレスなスタイルのためにリモデル

私たちが直面した課題の1つは、このような企業ブランドの既存のルック＆フィールと、エンドユーザーにとってより良い体験となる、より直感的で魅力的なスタイルとのバランスを取ることでした。JLLのデザインチームと緊密に連携し、ブランドと顧客の両方に適した新しいブランドガイドラインを確立し、高忠実度のプロトタイプを使用してテストしました。

さらに、主要なグローバルサイトと同様に、開発段階では、アクセシビリティ、GDPR、ブラウザの制限などの制約に直面しましたが、アジャイルアプローチにより、各シナリオに対してシームレスなソリューションを見つけることができました。

当社のソリューション – 検索機能の再構築

私たちは、既存ビジネス内のスタートアップのように、アジャイル、革新的、そしてユーザー中心のアプローチでプロジェクトに取り組みました。ekinoのスペシャリストとJLLの主要な関係者からなるチームを編成し、適応性、透明性、信頼性をもって協力し、以下の主要分野に取り組みました。

• ビジネス： カスタマージャーニーに徹底的に焦点を当てることで、新規リードを獲得する
• 組織： 1つのスペース、1つの目標を持つ、分野横断的なチームを構築する
• プロセス： アジャイルでサービスデザインの手法を採用し、すべてのアクティビティがビジネス目標とユーザー目標を超えるようにする
• テクノロジー： 最先端のテクノロジーを使用して、将来性があり、自動化され、スケーラブルなプラットフォームを構築する
• データ： 社内外のデータ分析により、次のビジネスチャンスを見つける

目標は、JLLのテクノロジー、UX、組織的プラクティスを変革し、1つのまとまりのあるスペースを作り出すことでした。見込み客だけでなく、テナントや家主もサポートし、検索、予約、取引のすべてを1か所で処理できるスペースです。

プロジェクトの第1フェーズでは、ブランドの既存のリードジェネレーションと検索機能の変革に焦点を当てました。オンラインで検索を開始した時点から、ブローカーに連絡するまで、顧客にシームレスなエクスペリエンスを提供する必要がありました。

私たちはまず、ビジネスとそのターゲットオーディエンスを深く掘り下げることから始めました。関係者やJLLのブローカーへのインタビューは、ビジネスとその従業員のニーズを理解するのに役立ち、オフィスマネージャーとの対話は、エンドユーザーについてより深く学ぶのに役立ちました。

クリック可能なプロトタイプでは、革新的な並べ替えとフィルターオプションを備えた、新しいシンプルな検索ジャーニーを検証しました。たとえば、初めて、スペース内のデスクの数で検索したり、各エリアで利用可能な物件数を示すスマートマップインターフェースを使用したりできるようになりました。

成果 – 未来を見据えた構築

テスト、イテレーション、最適化を通じて、私たちは市場の変化に先行し、適応できる普遍的なウェブサイトを作成しました。このプラットフォームは7ヶ国で稼働しており、フランスでは2018年12月にローンチし、他の国々も追随する予定です。

OLMは、オムニチャネルデジタルプラットフォームの基盤を提供し、したがって3年間の継続的な作業プログラムとなっています。私たちの取り組みは、JLLの取締役会レベルでの変革をサポートしました。デジタルは今や単なるコスト構造ではなく、将来のビジネスチャンスとなっています。